| SPLITSによるtRNAの網羅的予測と機能解明 |
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tRNAを網羅的に予測するソフトウェアSPLITSの開発、そして未知のtRNA発見へ 1. Sugahara, J., Yachie, N., Arakawa, K. and Tomita, M. (2007) In silico screening of archaeal tRNA-encoding genes having multiple introns with bulge-helix-bulge splicing motifs, Rna, 13, 671-81 そこで菅原らは、これまでの予測ソフトウェ アでは検出できなかった(1)イントロンを含むtRNA遺伝子(intron-containing tRNA)、(2)二つの遺伝子から合成されるtRNA(Split tRNA)などの、これまでに知られているtRNAとしての特徴を著しく欠く遺伝子も検出することのできる新しいソフトウェアSPLITSを開発した。 SPLITSは、intron-containing tRNAのイントロン、およびSplit tRNAのスプライシングサイトが共通して形成する「Bulge-Helix-Bulge構造モチーフ」をゲノム配列から予測することでtRNA遺伝子を 検出する、ユニークなソフトウェアである。 SPLITSを用いて33種の古細菌ゲノムと1種の真核細胞ゲノム(原始紅藻シゾン)を解析した結果、なんと67もの新しいtRNA遺伝子が発見され、しかもそのうち42の候補が各生物種で未発見であったmissing-tRNAの穴を埋める候補であった。 新しく予測されたtRNA遺伝子はいずれもイントロンを含むものであり、これらのtRNA遺伝子候補の中には単一遺伝子内に3つのイントロンを含むものや (図1)、tRNAの5′-側と3′-側の配列が逆さまにコードされており転写後に環状構造を形成するものなど、過去に報告例のない構造を持った興味深い 遺伝子が数多く観察されている。 現在、SPLITSによって予測された新たなtRNA遺伝子について実験的な検証が進められており、既 に一部の候補については発現が確認されているという。また、SPLITSのさらなる開発と応用によって、tRNA分子の合成やtRNA配列の進化の解明に 向けても日々研究が進められており、近い将来にも未知なる展望が開けてゆくだろう。 参考URL SPLITS: http://splits.iab.keio.ac.jp
[ 編集: 小川 雪乃 ]
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| 最終更新日 ( 2008/04/10 木曜日 15:41:55 JST ) |