| 遺伝子をつなぎ合わせてゲノムを構築 |
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(08.01.08) 慶應義塾大学先端生命科学研究所(所長/冨田勝)の板谷光泰教授と柘植謙爾講師らの研究グループは、三菱化学生命科学研究所(所長/関谷剛男)との共同研究で、遺伝子をつなぎ合わせてゲノムを構築する新技術を開発しました。 従来のバイオテクノロジーでは、ゲノムの一部から有用な遺伝子だけを取り出して利用することはできましたが、すべての遺伝子を含むゲノム全体を取り出して利用することは不可能でした。主たる理由は、ゲノムはそのサイズが巨大ということですが、研究グループは枯草菌(こそうきん)というバクテリアを仲介させる独自の手法を用いることで、短いDNAを効率よくつなぎ合わせて巨大ゲノムを構築する新技術の開発に成功しました。 この成果は国際論文誌「Nature Methods」 2008年1月号に掲載されました。 今回の「Nature Methods」の論文では、マウスからミトコンドリアゲノム(16 kb)、イネから葉緑体ゲノム(135 kb)を世界で初めて再構築したことを報告しました。この成果は、ミトコンドリア異常に起因する病気の治療や、葉緑体に新たに遺伝子を組み込んで植物に有用物質を作らせる新しい手法に道を開くものです。さらにこのゲノム再構築の技術は汎用性が高くどんなゲノムにも適用可能なので、近い将来有用微生物の育種をゲノムレベルでデザインすることも可能にします。 冨田所長は「本研究は、世界的に激しい競争にある『合成生物学』の分野において優位性を確保するための貴重な基盤技術。今後は当研究所が得意とするシステム生物学やメタボローム解析と組み合わせて、産業応用を目指していきたい。」とコメントしています。 論文書誌事項 Mitsuhiro Itaya, Kyoko Fujita, Azusa Kuroki, Kenji Tsuge. “Bottom-up genome assembly using the Bacillus subtilis genome vector”. Nature methods. Vol..5, no.1, 2008, p.41-43 Abstract URL: http://www.nature.com/nmeth/journal/v5/n1/abs/nmeth1143.html URL: http://www.nature.com/nmeth/journal/v5/n1/pdf/nmeth0108-27.pdf このニュースは、下記のメディアで報道されました。
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| 最終更新日 ( 2008/04/25 金曜日 21:10:07 JST ) |