慶應義塾大学先端生命科学研究所慶應義塾大学先端生命科学研究所

ニュース&イベント

HOMEニュース&イベント 2009年 博士・修士課程学生、第9回バイオビジネスコンペJAPAN最優秀賞を受賞

2009年のニュース

博士・修士課程学生、第9回バイオビジネスコンペJAPAN最優秀賞を受賞

慶應義塾大学先端生命科学研究所の博士課程2年関山和秀君、修士課程2年菅原潤一君は、第9回バイオビジネスコンペJAPAN(主催:バイオビジネスコンペJAPAN実行委員会)において、最優秀賞を受賞しました。

Image

バ イオビジネスコンペとは、日本のバイオ産業の振興のため、大学・研究機関の研究シーズを活用し、①バイオベンチャーの起業、②ビジネスシーズ発 掘・企業への技術移転、③産学共同研究の推進を目指すために、平成12年から毎年実施されているものです。第9回目となる今回は全国の大学や企業から45 件 のビジネスプランの応募があり、書類選考と2次選考会を経て4件が本選会に進出し、その中から 最優秀賞1件が選ばれました。学生が最優秀賞を受賞するケースは今回が初めてとなります。また、先端生命科学研究所は、第5回バイオビジネスコンペ JAPANにおいても最優秀賞を受賞 しています。このコンペに関する詳細はこちら をご覧ください。

受 賞したテーマ「石油に頼らない超高性能クモ糸タンパク質繊維素材の実用化」は、関山君と菅原君が中心となり慶應 義塾大学先端生命科学研究所にて進めていたもので、夢の素材として古くから注目されていたクモ糸繊維を世界で初めて実用化することを目指しています。クモ 糸繊維の実用化は、急成長している高機能繊維素材分野における脱石油化、世界規模の二酸化炭素排出削減を実現し、環境保護や持続可能な社会の推進に大きく 貢献することが見込まれています。関山君と菅原君は2007年9月、慶應義塾大学環境情報学部卒の水谷君と共に、本技術をシーズにスパイバー株式会社 (http://www.spiber.jp 、本社:山形県鶴岡市)を起業、関山君が代表取締役社長に就任し、現在実用化に向けて研究開発を進めていま す。

関山君は受賞に際し「資源に乏しい日本だからこそ、石油に頼らない次世代の新素材開発で世界をリードしなければならない。今後もチーム一丸となり一日も早 い実用化を目指したい。」 とコメントしています。

冨田所長は「これはバイオの分野では最も権威のあるビジネスコンペ。最優秀賞を学生がとったことは過去に例がないのではないか。この受賞をばねに、日本発の最新技術で世界的なブレイクスルーを起こしてほしい。」とコメントしています。

このニュースは下記メディアでも報道されました。

・ 「第9回バイオビジネスコンペ、クモの糸の工業化を目指すベンチャー企業、スパイバーが最優秀賞獲得 」 Biotechnology Japan 3/17
・荘内日報 3/22 2面
・河北新報 4/8 7面
・山形新聞 4/8夕刊 3面

TOPへ