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メタボローム解析新技術、陰イオンの感度が数十倍向上

慶應義塾大学先端生命科学研究所(以下慶大先端生命研 冨田勝所長)の曽我朋義教授らのグループがAgilent Technologies社と共同で「CE-MSによる陰イオン性メタボロームの測定法」を新開発しました。

慶大先端生命研が世界に先駆けて開発したキャピラリー電気泳動-質量分析計(CE-MS)によるメタボローム測定法は、細胞内に数千種類存在するイ オン性代謝物質を一斉分析できる強力なバイオテクノロジーであり、医薬、化学、食品、農業、環境、エネルギーなどの基礎から応用研究に幅広く展開されてい ます。今回、慶大先端生命研では、陰イオン性のメタボローム測定法のさらなる技術革新に成功しました。研究グループは、分析に白金のMS用ニードルを用い ることによって、数倍から数十倍の高感度化と、一回の分析でより多くの陰イオン物質を測定できる汎用性、さらに数百回の連続測定をも可能にする耐久性を実 現しました。この新技術によって、少量の試料でのメタボローム測定が可能になり、より微量の組織、血液、尿での疾病の機序解明や各種疾患の診断技術の開発 につながることが期待されます。研究成果は、米化学会誌『Analytical Chemistry』オンライン版に掲載されました。

http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ac900675k

このニュースは下記メディアで報道されました。

・山形新聞 6/18
・荘内日報 6/19

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