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博士課程学生の研究成果、日本生化学会大会で表彰される

慶應義塾大学先端生命科学研究所の大学院後期博士課程3年の紙健次郎君は、10月21-24日に兵庫県神戸市で開催された第82回日本生化学会大会にて「日本生化学会大会優秀プレゼンテーション賞」を受賞し、表彰されました。

紙君は、さまざまな条件下において培養したがん細胞をCE-TOFMSを用いてメタボローム解析し、がん細胞が自身の増殖に必要なエネルギーを作り 出す際 に、回虫などの寄生虫が低酸素環境下で用いる特殊な代謝か、又はそれに類似した代謝を用いることを明らかにし、新しい抗がん剤開発の可能性を見出しまし た。

受賞に際し、紙君は「鶴岡の豊かな風土に囲まれてじっくり腰を据えて研究に打ち込むことができたおかげです。いつも励まして下さる地元の方々に感謝したいです。」とコメントしています。

冨田所長は「がん細胞が寄生虫と同じ方法でエネルギーを作り生きているとすれば、常識を覆す極めて興味深い発見です。」とコメントしています。

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