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ノーベル賞志す鶴岡南高生徒6名を特別研究生として受け入れ

慶應義塾大学先端生命科学研究所は、「鶴岡発ノーベル賞級博士育成プロジェクト」をスタートしました。これは「将来、博士号をとってノーベル賞級の 研究者になりたい」という大きな夢を持った高校生を「特別研究生」として受け入れて全面的に支援する制度です。今回、特別研究生一期生として入学するのは 山形県立鶴岡南高等学校(田中芳昭校長)の1年生3名と理数科2年生3名の計6名(内女子2名)。6月15日(水)16:30~ 鶴岡メタボロームキャン パスにおいて入学式を行いました。

特別研究生6名と冨田所長

研究生は、担当スタッフの許可があれば、平日放課後および夏休みなどに研究所に出入りでき、先端研の実験機器やコンピュータやデータベースを利用で きます。研究テーマは研究所から与えられるのではなく、あくまで自分自身の自由なアイデアで、生命科学に関する研究計画を立てそれを遂行します。担当ス タッフはアドバイスを行いますが、いわゆる「指導」はせず、あくまで自分で考えて自分で勉強して試行錯誤することを大前提としています。当面の目標とし て、一年後の第2回高校生バイオサミット(2012年夏開催予定)(http://www.bio-summit.org/ )や日本学生科学賞などのコンテストでの入賞や、日本分子生物学会などでの学会発表を目指します。


本制度は、山形県立鶴岡南高等学校の田中芳昭校長からの呼びかけに応じ、山形から世界的な人材を育成したい、という冨田所長の想いが一致し、実現の運びとなりました。
特 別研究生の受け入れ条件として、「一般入試ではなく、アドミッションズ・オフィス(以下AO)入試または推薦入試で大学を受験すること」としています。 AO入試はペーパーテストではなく、高校時代の自由研究や課外活動などで人物を総合的に評価する入試制度で、1990年に慶應義塾大学が日本で初めて導入 しました。現在では400を超える国公私立大学が導入しています。

冨田所長はAO入試の重要性について「大きな夢に向かってまい進してい る生徒にとって、受験勉強に明け暮れることは妨害となる。十代後半の重要な時期に、自由にのびのびと好きな研究させてあげることが、世界的な科学者を育成 するために不可欠。AOはそんな生徒を評価するための入試システムであり、そのことを田中校長が理解していただいていることを嬉しく思います。」とコメン トしています。

このニュースは下記メディアで報道されました。

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