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第10回国際メタボローム学会(2014年)の開催地が山形県鶴岡市に正式決定される

現在、オーストラリアのケアンズで行われている第7回国際メタボローム学会(6月27日~30日)において、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)(以下、先端研)の冨田勝所長が基調講演を行い、先端研の医療・環境・食品分野における最新の研究成果を発表しました。また、2014年の第10回国際メタボローム学会の開催地が山形県鶴岡市に正式決定したことが発表されました。

冨田所長の講演は、会議初日(6月27日)の基調講演(1時間)で、世界中から集まった約三百人のバイオテクノロジー研究者に対して先端研での研究成果を 発表しました。「唾液によるがん診断法」などの医療分野、「オイル生産藻」などの環境分野の成果をはじめ、食品分野ではダダチャ豆やつや姫などの農作物を メタボローム解析によって科学的に味を分析する新手法を紹介して、参加者から高い評価を得ました。

もともと今年の第7回国際メタボローム会議は日 本の鶴岡市で開催する予定でしたが、東日本大震災による計画停電の可能性を踏まえて、急きょオーストラリアに開催地を変更した経緯があります。冨田所長は 講演の冒頭で、鶴岡市は地震の被害が小さかったことや、原発事故の影響による放射線量も極めて小さいことを、データを見せながら論じ、日本列島の大部分は 安全でクリーンであることを強調しました。

講演の最後には、2014年の第10回国際メタボローム学会の開催地が山形県鶴岡市に正式決定したことが発表され、山形の自然と文化と食を堪能してください、と締めくくりました。

今回のオーストラリアの学会では、先端研から8件の発表を行いますが、これは参加研究機関の中で最多。また、山形県鶴岡市のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社からも「血液分析によるうつ病の診断」など2件の発表が行われます。

冨 田所長は「今年鶴岡で行うはずの国際学会がオーストラリアに変更されたことはとても残念でしたが、2014年の開催地が山形県鶴岡市に正式決定したことは とても嬉しいことです。まだだいぶ時間があるのでじっくりと計画して、山形県の素晴らしさを世界中の研究者にアピールできるようなイベントを数多く企画し たいと思います。」とコメントしています。

このニュースは下記メディアで報道されました。

  • 6/29(水) 山形新聞 20面
  • 6/29(水) 日本経済新聞 35面

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