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杉本昌弘特任准教授らの研究チーム、 国際メタボローム学会 Best Paper Awardを受賞

慶應義塾大学先端生命科学研究所の杉本昌弘特任准教授らの研究チームが、国際メタボローム学会のBest Paper Award(最優秀論文賞)を受賞しました。7月1日~4日にスコットランド・グラスコーで開催される第9回メタボローム国際会議において表彰式が行われ ました。(国際メタボローム学会の本賞に関するホームページはこちら

この賞は、国際メタボローム学会が今年新設した賞で、過去3年間で最も引用回数の多かった論文に対して贈られる賞です。受賞者は、シュプリンガー社から 300ドル分の副賞、国際メタボローム学会長からの表彰状を贈られる他、国際論文誌Metabolomics誌(国際メタボローム学会の公式論文誌)の表 紙を飾ります。

杉本特任准教授が2010年にMetabolomics誌に発表した下記の論文が、2013年Best Paper Awardに選出されました。(共著者:David T. Wong教授(カリフォルニア大学)、平山明由特任助教(先端生命科学研究所)、曽我朋義教授(同)、冨田勝教授(同))

"Capillary electrophoresis mass spectrometry-based saliva metabolomics identified oral, breast and pancreatic cancer-specific profiles " Masahiro Sugimoto, David T. Wong, Akiyoshi Hirayama, Tomoyoshi Soga, Masaru Tomita; Metabolomics (2010), Volume 6, Issue 1, pp 78-95,

 この論文は、唾液をメタボローム解析することでがんを高精度で発見する方法を開発したことに関する論文で、2010年6月28日に当研究所からPRをしております。(PR文はこちら

杉本特任准教授のコメント: 「本受賞は、私たちの研究成果が、広く世界中の研究者に着目されていることを示唆するものであり、大変誇らしく思います。現在、国内の多くの病院施設にご 協力頂き、より大規模に試験を進めております。他の癌や、癌以外の疾患への適応可能性も同時に評価を進めております。いち早く実用化できるよう取り組んで おります。」

先端生命科学研究所・冨田所長のコメント: 「唾液分析でがんを発見するという夢の技術へ向けての論文が国際的に高い評価を得ることができました。これからも世界が振り向くような独創的な研究成果を数多く出していきたいと思います。」

このニュースは下記のメディアで報道されました。

  • 5/28 山形新聞

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