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仲田崇志特任講師、日本微生物資源学会 2015年度奨励賞を受賞

慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、所長 冨田勝)の仲田崇志特任講師が、日本微生物資源学会 2015年度奨励賞を受賞しました。9月10日(木)、鳥取県鳥取市で開催された日本微生物資源学会第22回大会において、授賞式と受賞記念講演が行われました。

日本微生物資源学会では、微生物及びこれに準ずる培養生物の系統保存及び関連分野の学術の進歩に寄与し,当該年度の4月1日に満40才未満である本会正会員に、毎年 奨励賞を授与しています。

仲 田特任講師は、「微細緑藻類の系統分類研究および命名規約の解説を通じた微生物系統保存事業への貢献」で本賞を受賞しました。仲田特任講師はこれまで,専 門家でも種類を調べることが難しかったオオヒゲマワリ(ボルボックス)の仲間の単細胞性藻類について遺伝子解析や電子顕微鏡観察などの手法を取り入れた種 の整理を進め,いくつかの新種や新属(属は種をまとめたグループ)を報告してきました。また学名の付け方・使い方に関する解説を執筆することで,研究や産 業で利用されている微生物の正しい名称の使用を促進してきました。これらの活動が,オイル産生藻類など,資源として注目されている微生物の活用に貢献した と評価されました。

仲田特任講師のコメント: 「燃料になるようなオイルを産生する藻類など,資源として有望な微生物はまだまだ調査が進んでいない。単細胞藻類の整理を進めていると,新種の藻類や,既 知の藻類の新しい側面,例えば燃料としての有望性が見つかることがある。これからも様々な微生物を調べ,人類の役に立つ微生物の発見につなげていきたい」

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