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曽我朋義教授、第2回寺部茂賞を受賞

慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、所長 冨田勝)の曽我朋義教授が、第2回寺部茂賞を受賞しました。11月6日(金)、岡山大学創立五十周年記念館で開催された第35回キャピラリー電気泳動シンポジウムで授賞式が行われました。

寺部茂賞は、キャピラリー電気泳動法の研究、技術開発の黎明期において、世界的な分析手法を開発された寺部茂博士(兵庫県立大学名誉教授、元日本分 析化学会会長)を記念して平成26年に設けられたものです。電気泳動分析研究懇談会寺部茂賞選考委員会(選考委員長 寺部茂博士)が、キャピラリー電気泳動および関連のマイクロおよびナノテクノロジーを用いた電気泳動分析手法の研究開発において独創的で優れた業績を挙げ るとともに、研究や産業の発展に貢献した研究者、開発者1名に授与し、その功績を表彰しています。


曽我教授は、細胞内の代謝物質の ほとんどがイオン性を持つことに着目し、イオン性物質に対して高分離能を有するキャピラリー電気泳動(CE) と高選択性・高感度検出法である質量分析法(MS) を組み合わせたCE-MS によるメタボローム定量分析法を世界に先駆けて開発しました。本法により、様々な生物種の細胞に存在する数千種類の代謝物質の一斉分析が可能となりまし た。さらに曽我教授は、薬物の代謝で生じた酸化活性物質に惹起された急性肝炎の疾患バイオマーカーを発見しその機序を解明しました。本法は、メタボローム 解析の標準的な分析法の一つとして広く用いられるようになり、代謝メカニズムや遺伝子・タンパク質の機能解明などの基礎研究から、医薬分野における疾患の 機序、病態解明、バイオマーカー探索、食品に含まれる機能性成分の探索や微生物の機能解明などの応用研究にブレークスルーをもたらし、各分野の研究を飛躍 的に進展させました。これらの功績が高く評価され、本受賞に至りました。

曽我教授のコメント:
「世界に誇る分析手法を開発され、私の憧れの研究者である寺部茂先生の名前の冠の賞を受賞でき、大変うれしく思います。賞の名に恥じないように今後も研究に精進し、世の中に役立つ成果が出るよう努力したいと思います。」

参考URL: http://metabolome.iab.keio.ac.jp/

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