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「ゲノム編集」遺伝子を発見するソフトウェアを開発

近年様々な生物種の染色体DNA配列を人工的に書き換えることができるゲノム編集技術の研究開発が世界的に進んでいます。東京大学先端科学技術研究センターの谷内江 望 准教授と慶應義塾大学先端生命科学研究所の冨田 勝 所長、森 秀人(慶應義塾大学政策・メディア研究科 博士課程1年/東京大学先端科学技術研究センター 交流研究生)らによる研究グループは、CRISPR、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、TALEヌクレアーゼ(TALEN)など全てのゲノム編集技術の基礎となった遺伝子が反復的なDNA配列やタンパク質アミノ酸配列を持つことに注目し、大規模ゲノムデータから多様なリピート配列を高速探査するソフトウェア「SPADE(Search for Patterned DNA Elements)」を開発しました。SPADEによって正確に既知のゲノム編集関連遺伝子、構造タンパク質遺伝子、微生物進化に重要であると考えられる周期的なDNA配列を網羅的かつ正確に捕捉できるようになりました。世界的にゲノム編集技術の知的財産競争も熾烈な中、本研究によって新たなゲノム編集関連遺伝子や新規機能をもった遺伝子の発見、ゲノム進化の新しいメカニズムの研究が加速することが期待されます。

本成果は10月10日付で「Nucleic Acids Research」に掲載されました。

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