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人工クモ糸の物性を劇的に改善する新物質を発見 ―新素材開発に期待―

慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)の河野暢明特任講師と荒川和晴准教授の研究グループは、
理化学研究所環境資源科学研究センター(埼玉県和光市)、京都大学(京都府京都市)、Spiber株式会社(山形県鶴岡市)と共同で、ジョロウグモ亜科4種のゲノムを決定した上でマルチオミクス解析を実施し、研究対象のクモ糸がこれまで考えられていた以上に複雑な複合素材であることを明らかにしました。さらに、新規同定されたクモ糸に含まれるタンパク質の中から、人工クモ糸材に配合することで材料の物理特性を2倍以上に向上させることができるタンパク質「SpiCE-NMa1」を発見しました。この成果は、今後の人工タンパク素材開発の促進に大きく貢献すると考えられます。
この研究内容は2021年7月27日、米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America (PNAS)」にてオンライン発表されました。

プレスリリース詳細はこちらをご覧ください。

▼このニュースは下記のメディアで報道されました。
・7/29 山形新聞 9面
・7/30 荘内日報 1面

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