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男性ホルモン濃度の低下は腸内細菌叢の多様性を損なうことが判明 ー 前立腺がんの内分泌治療の副作用低減に期待 ー

順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学(東京都文京区)の呉彰眞 助手、堀江重郎 教授、慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)の福田真嗣 特任教授(研究当時。現:順天堂大学大学院医学研究科細菌叢再生学講座・特任教授)らの共同研究グループは、前立腺がんの内分泌治療(ADT)*1により男性ホルモンのテストステロン濃度を低下させると、腸内細菌叢*2に変化が生じて、その多様性*3が損なわれることを明らかにしました。前立腺がんの内分泌治療による主な副作用には肥満、フレイル、骨粗しょう症、うつ、認知症などがありますが、腸内細菌叢の多様性の低下はこれらの病態と関連することが知られていました。本成果により、内分泌治療時に腸内細菌叢の多様性の低下を抑制する手法を開発することで、前立腺がんの内分泌治療時の副作用を低減できることが期待されます。
本研究はProstate Cancer and Prostatic Diseases誌のオンライン版に掲載されました。


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(用語解説もプレスリリースをご覧ください)

▼このニュースは下記のメディアで報道されました。
・7/16 山形新聞 24面

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