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腸内細菌叢の腸内定着は骨髄ドナーの由来に左右される
―マウスを用いた骨髄移植と腸内細菌叢移植の併用モデルで明らかに―
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26.06.16
腸内細菌叢の腸内定着は骨髄ドナーの由来に左右される
―マウスを用いた骨髄移植と腸内細菌叢移植の併用モデルで明らかに―
(26.06.16)
慶應義塾大学先端生命科学研究所に所属する慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 修士課程 2 年の市村涼葉(研究当時)と福田真嗣特任教授(順天堂大学大学院医学研究科腸内細菌療法リサーチセンター 特任教授・神奈川県立産業技術総合研究所腸内環境デザイングループ グル ープリーダー・筑波大学医学医療系客員教授を併任)らの研究グループは、マウスを用いた骨髄移植 (Bone Marrow Transplantation : BMT ) 1) と 腸内細 菌叢 移植( Fecal Microbiota Transplantation:FMT)2)の併用モデルにおいて、BMT ドナーの由来が、その後の FMT による腸内細菌叢 3)の定着パターンに影響することを明らかにしました。特に、BMT ドナーと FMT ドナーの飼育環境が一致する場合に、腸管粘膜 4)に局在する特定の細菌群(Muribaculaceae 科)の相対存在量が高まり、ドナー由来の細菌叢の特徴が維持されやすくなる傾向が認められました。
FMT は、疾患に伴う腸内細菌叢の乱れを正常化する有効な手法として注目されていますが、移植された腸内細菌の定着効率が、宿主の免疫環境などの要因によってどのように変化するのかについては十分に解明されていませんでした。そこで本研究では、BMT によって宿主の免疫・生理的環境を再構築したレシピエントマウスに対して FMT を実施し、BMT ドナーの由来が FMT の結果に与える影響を網羅的に解析しました。その結果、BMT ドナーの由来が、FMT 後の腸内細菌叢がドナー由来のものとどの程度類似するか(類似度)を左右する要因の一つであることが示唆されました。さらに、BMT と FMT のドナーが同一の飼育環境に由来する場合、腸管粘膜近傍に生息するとされる Muribaculaceae 科細菌の相対存在量が有意に増加しました。これらの結果から、BMT によって構築される宿主の免疫・生理的環境が、特定の腸内細菌群の腸内定着や維持に関与していることが示唆されました。
本成果は、Nature Portfolio が発行するオープンアクセス学術誌 「Scientific Reports」に掲載されました。
プレスリリースの詳細はこちらをご覧ください。
FMT は、疾患に伴う腸内細菌叢の乱れを正常化する有効な手法として注目されていますが、移植された腸内細菌の定着効率が、宿主の免疫環境などの要因によってどのように変化するのかについては十分に解明されていませんでした。そこで本研究では、BMT によって宿主の免疫・生理的環境を再構築したレシピエントマウスに対して FMT を実施し、BMT ドナーの由来が FMT の結果に与える影響を網羅的に解析しました。その結果、BMT ドナーの由来が、FMT 後の腸内細菌叢がドナー由来のものとどの程度類似するか(類似度)を左右する要因の一つであることが示唆されました。さらに、BMT と FMT のドナーが同一の飼育環境に由来する場合、腸管粘膜近傍に生息するとされる Muribaculaceae 科細菌の相対存在量が有意に増加しました。これらの結果から、BMT によって構築される宿主の免疫・生理的環境が、特定の腸内細菌群の腸内定着や維持に関与していることが示唆されました。
本成果は、Nature Portfolio が発行するオープンアクセス学術誌 「Scientific Reports」に掲載されました。
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