HOMEニュース&イベント
2019年
ミノムシのゲノム解明ーミノムシが魅せる糸の強さに関する遺伝子配列の特性を発見ー
2019年のニュース
19.05.22
ミノムシのゲノム解明ーミノムシが魅せる糸の強さに関する遺伝子配列の特性を発見ー
(19.05.22)
慶應義塾大学先端生命科学研究所の河野暢明特任講師と荒川和晴准教授は理化学研究所沼田圭司チームリーダー、Spiber株式会社(山形県鶴岡市)中村浩之研究員らのチームと共同で、鱗翅目ミノガ科のオオミノガ(Eumeta variegata)の糸が一部のカイコガやヤママユガよりも強いことを解明し、その強靭さが糸遺伝子に含まれている特殊な配列構造に起因する可能性を報告しました。ゲノムレベルで糸の強さと遺伝子の関係を比較解析した研究は本論文が初めてであり、高機能タンパク質の研究開発に大きく貢献すると考えられます。この研究内容は2019年4月29日、英国科学誌「Communications Biology」にて発表されました。
●プレスリリース全文
論文発表に際し河野特任講師は、「これまで類推で議論されてきたオオミノガの糸に関して、その物性や分子構造を定量的に議論できてよかった。配列と物性の関係性理解は今後の高機能タンパク質の研究開発に大きく貢献することになるだろう。」と述べています。
●プレスリリース全文