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クマムシ学研究プロジェクト/Molecular Anhydrobiology Project
クマムシ学研究プロジェクト/Molecular Anhydrobiology Project

水は全ての生物にとって必須であり、水を失うことは直ちに死を意味しますが、微小動物クマムシは「乾眠」という機構によって完全な脱水時に生命活動を停止し、給水によって速やかに活動を再開できます。また、乾眠時のクマムシは超低温・真空・放射線、あるいはその混合である宇宙空間への直接曝露に耐えることができます。これらは水の存在を前提とする細胞生理学では直ぐに説明できない現象です。
そこで、我々は乾眠の分子機構をマルチオミクス解析並びに最先端の分子生物学を駆使して明らかにし、細胞システムから個体レベルにおける極限環境耐性のメカニズムを理解することを目指します。
文献/Publication
- Annu Rev Anim Biosci.10:17-37. (2022)
- Zoologica Scripta. 50(3): 376-382. (2021)
- BMC Genomics. 22(1):813. (2021)
- Sci Rep. 11(1):21328. (2021)
- Molecular Cell. 81(3):409-410. (2021)
- Proceedings of the Royal Society B. 285(1892):20182180. (2018)
- PLoS Biol. 15(7):e2002266. (2017)
- PNAS. 113(22):E3057. (2016)
- Nat Commun. 7:12808. (2016)

荒川 和晴 教授
Kazuharu Arakawa
Assistant Director, Professor

⽥中 冴 所員
Sae Tanaka
Staff